
不動産業界の職種研究|AM・PM・BMとは? 仕事内容と企業事例をわかりやすく解説
不動産業界の職種研究|AM・PM・BMとは? 仕事内容と企業事例をわかりやすく解説
不動産業界の職種(3分類)
不動産業界では、物件の資産価値を最大化するために、以下の3職種が連携して業務を行います。
職種 | 名称 | 主な役割 |
---|---|---|
AM | アセットマネジメント | 資産全体の運用方針や売買を担当 |
PM | プロパティマネジメント | テナント管理・収益最大化など日常管理 |
BM | ビルマネジメント | 建物の設備や清掃など維持管理 |
これらは、「不動産マネジメント三層構造」と呼ばれ、1つの物件に複数のプレイヤーが関与しています。
📈 AM(アセットマネジメント)の仕事内容
アセットマネージャーは、投資家やファンドの立場から不動産の資産価値を高めるための運用戦略を立案します。
【主な業務内容】
- 不動産の購入・売却判断
- 収益予測・リスク分析
- ポートフォリオ構築
- ファンド報告書の作成
【求められるスキル】
- 金融知識
- 不動産評価スキル
- 論理的思考と資料作成力
🏘️ PM(プロパティマネジメント)の仕事内容
プロパティマネージャーは、不動産を使う人(テナント)や契約管理・収益最大化を担います。現場に近く、不動産の「稼ぐ力」を高める役割です。
【主な業務内容】
- 入居者との賃貸契約対応
- 賃料の管理・回収
- 空室対策の施策立案
- 建物修繕計画のPMO
【よくあるPMのキャリア】
- PM → チーフPM → 支店長 → 本社マネジメント
🧮 数字で見るPM業務(例)
項目 | 数値(目安) |
---|---|
管理物件数 | 30~100棟 |
契約書対応数/月 | 約20件 |
テナント対応回数/月 | 約50回 |
🧰 BM(ビルマネジメント)の仕事内容
BMは、建物の設備・安全性の維持管理を専門とする技術職。設備のトラブルや点検を通じて、不動産の価値を守る役割を果たします。
【主な業務内容】
- 電気・空調・給排水設備の点検
- 法定点検の手配・実施
- 建物の保守計画策定
- 修繕提案のレポート作成
【BM職に必要な資格】
- 第二種電気工事士
- ビル管理技術者(建築物環境衛生管理技術者)
- 消防設備士 など
- (※技術職に限る)
🏢 代表的な企業と職種別採用傾向
企業名 | 職種 | 特徴 |
---|---|---|
三井不動産投資顧問 | AM | ファンド運用に特化、大手AM |
野村不動産PM | PM | テナント管理やオフィス管理に強み |
イオンディライト | BM | 商業施設などの設備管理実績が豊富 |
【採用傾向の違い】
- AM系:中途採用が多め、金融業界出身者も多い
- PM系:新卒からの採用が一般的
- BM系:資格保持者を重視
✨ まとめ|自分に合う職種の見つけ方
不動産業界には「資産を運用」「建物を管理」「テナントをつなぐ」など、それぞれの立場に応じた職種があります。
資産重視(AM) | 現場重視(PM) | 技術志向(BM) |
---|---|---|
金融・戦略志向 | 対人スキル・現場対応力 | 設備知識・資格重視 |
就活では、自分の強みや興味がどのポジションに近いかを整理しながら、企業研究を進めましょう。
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